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もともと宇都宮餃子を製造していた会社が立ち上げたお店で、フードメニューは餃子がメイン。ドラフトはおよそ10種類近く、ボトルでは100種類以上のビールのラインナップがあるそう。外国の方も多く訪れていて、大塚の知らない一面をまた知ったような気がします。正直に言うと、大塚という街をこれまで歩いたことがありませんでした。繁華街のある「池袋」と、まったりとした雰囲気の「巣鴨」の間にある、庶民的な雰囲気が漂う「大塚」。そんな大塚に、星野リゾートが手がけるカジュアルホテルがオープンしたと聞きました。コンセプトは「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」だとか。どんなホテルなのか、実際に宿泊してきました。栗原さん:「OMOブランドでは、街の周辺をひとつの“リゾート”として捉えています。もともと社内の調査で『ビジネスホテルは寝るだけの場所で、せっかく外で楽しんできたのに、ホテルに帰るとテンションが下がる』という声があり、それをどうにか改善できないかということからOMOブランドの立ち上げが始まりました」※金額など掲載されている情報は記事公開時点のものです。変更されている場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。たった1泊の滞在なのに、大塚という街がすっきり好きになってしまった私。その理由は、OMOレンジャーのガイドで、ローカルな街の良さや人との触れ合いができたから、そして考え抜かれたおしゃれな空間で過ごすことができたから。きっと1人で「普通のホテル」に泊まっていては、ここまで街のことを知ることができませんでした。2軒目は、三節から歩いて2分のところにある「やきとん 富久晴(ふくはる)」へ。「いらっしゃい!」と元気よく声をかけてくれたのは、3代目店主の青木武さん。そのほか、数名の常連さんがお酒を飲みながら盛り上がっていました。「YAGURA Room」は、テーマカラーに春の萌黄色、夏の浅葱色、秋のえんじ色、冬の紺鼠色(こんねずいろ)の4色があるそう。私の泊まった部屋は「夏」の部屋で、すっきりと落ち着く配色でした。一人暮らしの女性のための記事コンテンツ【Woman.CHINTAI】女性の一人暮らしを応援する賃貸物件サイト部屋の備え付けは、テレビ、冷蔵庫のほか、アメニティはシャンプー、リンス、ボディーソープ、歯ブラシ、タオル、ドライヤーのみ。「都心での宿泊は好みの化粧品をお持ちのお客様が多いからと」と、あえて最小限にしているそう。ここではナンコツ、ハツ、レバーのやきとんを注文。モツ煮を特別にサービスしてくれました。店主の青木さんも常連さんも、気軽に話しかけてくれる気さくな方ばかり。炭火の煙を浴びながら、地元の人たちとの距離感が縮まった気がします。チェックアウトを終えて、仕事に向かう前、大塚駅の駅ビルに入っている「くりこ庵」でたい焼きを買いました。OMOレンジャーの渡邉さんに教えてもらった、都電の形をしたたい焼きです。大塚のいい手土産になりそう。次はいよいよ「ご近所ガイド OMOレンジャー」に大塚の街案内。今回ガイドしてくれたのは、栗原さんが扮する「OMOイエロー」。昭和レトロな大塚の魅力を紹介してくれるコースです。約19平方メートルという決して広くないはずの部屋なのですが、2.9メートルもある天井高と大きな窓、そしてまるで屋根裏部屋のような高床式の寝室など立体的な設計で息苦しさを感じません。秘密基地のようなワクワク感もありながら、それでいて、ヒノキの角材や和紙材の畳を使用しているので、ゆったりくつろげる空間です。風呂とトイレが別になっていて、しかも風呂場は深めの浴槽と洗い場が分かれていました。今回は1人で泊まりましたが、複数人で泊まるときにはうれしい配慮です。1軒目は、その花街があった「大塚三業通り」にひっそりとある、老舗の「とんかつ 三節(さんせつ)」。暖簾をくぐると、店主の牧野節男さんと、奥さまの和子さんが出迎えてくれました。しかも、マップ内のQRコードを読み込めば、そのお店がGoogle Mapで表示されるという優れもの。ホテル周辺で何かおいしいものを食べたいと思ったとき、困らずにすみそうです。部屋に戻り、お風呂に入って、OMOのオリジナルのルームウェア(シンプルでかわいい!)を着て、ゴロゴロしていたらあっという間に午前0時。普段なら寝ている時間なのですが、旅のテンションが上がったのか、寝るのも惜しくて、ついつい本を読んだり、パソコンをいじったりして、夜更かししてしまいました。そのほか、OMOベースの一部ではアートカルチャー系の展示をしたり、夏はクラフトビールを扱う大塚のお店とコラボレーションして、ワークショップを開催したりしているそう。旅行客だけではなくご近所同士も交流できるような空間が魅力的です。書店の裏手には「滝不動」といううっかり見落としてしまいそうな文化財があったり、空蝉橋という橋からは東京スカイツリーが見えたり、地元の天祖神社の狛犬は授乳をしている姿で珍しいものだったり。およそ30分の散策でしたが、これからの街歩きのヒントになるような、ローカルな情報をたくさん教えてくれました。ヒノキの角材でつくられたエントランス。中に入ると、ほのかにヒノキの香りが漂います。フロントがある4階には直通エレベーターで向かいます。最後に訪れたのは、富久晴からこれまた歩いて2分のところにある、クラフトビールがおいしい「TITANS」。アシスタントマネージャーの草開大輔さんのおすすめで、デンマークの「To Øl 3XRaid Beer(トゥ・オール・トリプル・レイド・ビール)」というフルーティーなIPAと、「Fifty Fifty Donner Party Porter(フィフティ・フィフティ・ドナー・パーティー・ポーター)」という漆黒のビールをいただきました。ホテルに併設されているOMOカフェでは、23時までバーの営業もしています。OMOレンジャーの街案内でお腹はいっぱいだったので、1杯だけ。都電がプリントされた「川の手ウイスキー 都電エクセレンス」のソーダ割りを注文しました。メニューの一つひとつに、地元愛が感じられます。改札を出て北口に向かうと、目の前のビルに「OMO5(おもふぁいぶ)」の文字が。徒歩1分で駅からとても近い立地で、周辺には24時間営業の書店やスターバックスコーヒー、コンビニなどがありました。「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げるホテル都市観光ホテル」というコンセプトはどこから生まれたのでしょうか?1部屋の定員は3人。やぐらの上部の寝台に2人、下の畳のスペースに1人が寝られる設計です。仲のいい友達3人で集まって、グダグダ映画を見たり、話をしたりしながらお泊まり会をするのも楽しそうだなぁ……と妄想がふくらみます。「今度また、コーヒー飲みに行くよ。今度は友達といこうと思っているの」と和子さん。OMO5東京大塚というホテルが地元に溶け込み、愛されているのだなと思った瞬間でした。※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。大塚の地元の人たちのあたたかさに包まれつつ、ほろ酔いで「OMO5 東京大塚」に戻ります。私が泊まったのは「YAGURA Room」というタイプのお部屋。全125室のうち124室がこのYAGURA roomのタイプで、残り1室はユニバーサルデザインのシングルルームです。少し硬めの心地よい布団に入って寝たのは午前1時ごろ。充実した1日を振り返っているうちに、気がつけば寝落ちしてしまいました。「旅のテンションを上げる」ため、OMO5 東京大塚は、「Go-KINJO(ご近所)」という面白いサービスを展開しています。ホテルから徒歩圏内の街を知ってもらうためのこの仕掛け、中でも、ご当地を歩き回り情報通なガイドが街のスポットへご案内する「ご近所ガイド OMOレンジャー」と、旅の拠点となるパブリックスペースのOMOベースに貼られた「ご近所マップ」は重要なコンテンツです。CHINTAIが運営する女性向け賃貸物件検索サイト・Woman.CHINTAI(ウーマンドットチンタイ)。女性の一人暮らしに人気のセキュリティに配慮した女性向け賃貸物件や、女性に人気の賃貸マンション・アパートが揃った可愛くて探しやすいサイトなのでオススメです。賃貸住宅情報はもちろん、女子のお部屋探しの悩みに答える記事やオススメの駅/エリアの情報も揃っているので、ひとり暮らしも安心して始められます!朝の大塚は夜の景色とはまた違って、通勤で駅に向かう人、手を繋ぐ保育園児などが歩いていました。「大塚は朝に弱い街なんですよ」と渡邉さんは笑います。OMOレンジャーは5人。街の入り口になるようなガイドをしてくれるお散歩コースの「OMOグリーン」、はしご酒担当の「OMOレッド」、大塚ニューグルメを紹介してくれる「OMOブルー」、ナイトカルチャーにスポットを当てる「OMOパープル」、そして今回の「OMOイエロー」がいます。なお、グリーンのみ無料で、その他のレンジャーは2時間1000円の料金がかかります。OMOカフェでいただく朝食は、パイ生地の中にシチューやサラダ、フルーツをつめて食べる「ヴォロヴァン」。アサリをメインに、大ぶりのホタテやエビが入ったホワイトシチューとパイ生地の組み合わせた「魚介のフリカッセ」のヴォロバンは、ぜいたくな朝食でした。朝食は、そのほかバゲットやフォカッチャなどが入ったパンセットも選べます。朝目覚めると、大きな窓から朝の日の光が差し込んできました。前日のお酒もすっかり抜けて、気持ちの良い目覚めです。プライベートでもよくお店を訪れる栗原さんは「ここはなんでも美味しいお店」と教えてくれました。今回は、看板メニューの「ロースカツ」を注文。サクサクの衣に、分厚くて柔らかいお肉、そして大量のキャベツの千切り。油っぽさがなく、肉の甘みがしっかりと感じられるトンカツでした。残念ながら南口の商店街はまだ開いているお店は少なかったのですが、昔の写真と今の風景を見比べたり、渡邉さんのお勧めのお店を紹介したりしながら、ぶらぶらと駅周辺を歩きます。朝食後は、「OMOグリーン」の渡邉萌美さんに連れられて、朝の大塚の街を散策。澄みわたる青い空。なんともお散歩日和です。チェックインを終えてから、広報の栗原幸英さんに話を聞きました。4階には、宿泊客以外にも街の人たちが気軽に利用できるパブリックスペース「OMOベース」、カフェやバーとして利用できる「OMOカフェ」があります。明確な仕切りがあるわけではなく、ゆるく空間と機能がつながっているような感じ。私が訪れた時は、机でパソコン作業をしたり、本を読んだりしている人を見かけました。たった2時間で、1人ではなかなか知ることのできないディープな大塚を堪能することができました。OMOレンジャーたちが足で回って得た情報が惜しみなく生かされていて、みなさんの大塚という街への愛を肌で感じた時間でした。星野リゾートが展開するOMOブランドは、2018年4月に北海道旭川市で「OMO7 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