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※大樹寺文書の中には、永禄3年ではなく、永禄元年の事としているものもあり、「桶狭間の戦い」直後のことではなく、今川義元の命令で、三河国内の織田方の城を攻めていた時の話かもしれない。「本能寺の変」で織田信長が討たれると、徳川家康は、知恩院(浄土宗総本山)で自害しようとしたが、「弔い合戦をしよう」と家臣に止められ、伊賀を越えて、岡崎城へ入った。この「神君伊賀越」では、駕籠が2つ用意され、1つには石地蔵を入れ、忍者に「徳川家康が乗っている」とデマを流させ、自分はもう1つの駕籠に乗り、200~300人の警護兵と共に別ルートで伊賀を越えた。これを「危機」とするのは後世の創作である。「一 永禄六年、和田妙国寺前にて、家康公、御合戦之時、大樹寺より透誉祖洞と申大力僧を陣場為見廻遣之、敵方改之申時、大樹寺より為見廻行使僧と申て紙籏へ紋書てもたせ行所に、敵、これにさからう時、祖洞挟箱の棒の樫のつよきにて、敵、六人なぎたおし、残敵は去る。家康公、聞之、御機嫌有り。」と言い、死力を尽くして防戦しているうちに、味方の援兵が敵をうち崩して危機を免れたので、これによりこの寺は、「十八檀林」の随一となった。(とあるが、大樹寺は檀林転住賜紫官寺であって、「浄土宗十八檀林」には入っていない。「随一」とは、「18ヶ寺のトップの寺になった」ではなく、「18ヶ寺の上位に位置する寺になった」の意か。)・「大樹寺素洞坊」(祖洞)が振り回しているのは、錫杖でも、閂でもなく、鬼の金棒に見える。・寺宝の「厭離穢土 欣求浄土」の旗を寺僧・祖洞ではなく、住職・登誉上人が持っている。・渡辺半蔵(通称「槍半蔵」)が敵(織田方)に槍を向けている。この後の「三河一向一揆」では、一向宗の宗徒である渡辺半蔵は徳川家康の敵になるが、徳川家康に槍を向けることは無かった。(合戦場に徳川家康が現れると、「槍を向けられない」と言って逃げたという。)・徳川家康(正しくは松平元康)は、「朱武者」(『信長公記』による)であったのは史実に適しているが、まだ「唐の頭」を被っていない。「唐の頭」を被るのは、浜松城主時代のことである。なんとか矢作川を越えた一行は、岡崎城に入る前に松平家の菩提寺・大樹寺(浄土宗)に入った。ここで織田軍に取り囲まれ、「もはやこれまで」と松平家墓所で自害しようとしたが、住職・登誉上人が「名将は命を粗末にしないものだ。檀越の危機は寺の危機であるから、守るのは当然」と言って鐘を鳴らし、僧兵を集めた。こうして元気が出た松平元康は、「門を開けろ」と勇んで門の閂に2度も斬りつけた。この時、70人力の祖洞は、寺宝の「厭離穢土 欣求浄土」の旗を持ち出し、錫杖(一説に松平元康が斬りつけた閂)を振り回して織田軍を蹴散らしたという。これを「東照公大樹寺御陣」(「大樹寺の陣」「大樹寺合戦」「大樹寺御難戦」とも)という。「桶狭間の戦い」で今川義元が討たれると、徳川家康は、大高城で籠城して弔い合戦をしようとしたが、家臣に説得され、岡崎城(矢作川の東岸。三河国額田郡)に向かった。この時、大高城の城兵を率いて、東海道(矢作川の西岸。三河国碧海郡)を堂々と東進したというが、私の説は、これは囮であり、少数の松平元康一行は、尾張国山田郡へ入って1泊し、山間部を通って大川(現在の矢作川)に出た。「東照神君三大危機」とは、「三河一向一揆」(家臣との戦い)、「三方ヶ原の戦い」(武田信玄との戦い)、「神君伊賀越」(織田信長討死後の逃走)を言うが、私は、「神君伊賀越」(堺脱出)の代わりに「大高城脱出」(今川義元討死後の逃走)を入れたい。・永禄六年の「三河一向一揆」の時、大久保氏の菩提寺・妙国寺(通称「和田さん」)の門前で徳川家康が戦っていた時、大樹寺の「透誉」(登誉上人)に戦場を見回るように言いつけられた「大力僧」(力持ちの僧)・祖洞が、敵は誰かと紋を調べていると、敵が襲って来たので、「挟箱」(細長い箱)から硬い樫の木で出来た棒(閂)を取り出し、敵6人を薙ぎ倒すと、残りの敵は恐れて逃げたという。徳川家康は、この話を聞いてご機嫌だったという。 松平元康(後の徳川家康)は、桶狭間の戦いで今川義元討死の後、菩提寺である三河国大樹寺へと逃げ隠れた。前途を悲観した元康は松平家の墓前で自害を試みるが、その時13代住職の登誉が「厭離穢土欣求浄土」と説き、切腹を思いとどまらせたと言われる。徳川家康公が旗印に「厭離穢土欣求浄土」と書いた理由とその意味は、以下の通りです。永禄3年(1560年)5月12日、今川義元は自ら大軍の指揮を執り駿府を発ち、尾張を目指して東海道を西進した。5月17日(6月10日)、尾張の今川方諸城の中で最も三河に近い沓掛城に入った今川軍は、翌5月18日(6月11日)夜、松平元康(徳川家康)が指揮を執る三河勢を先行させ、大高城に兵糧を届けさせた。一方の織田方は清洲城に篭城するか、出撃するべきかで軍議が紛糾していた。つまり、家康公が「厭離穢土欣求浄土」という言葉を旗印に掲げるようになったのは、この「桶狭間の戦い」での出来事がきっかけだったようです。駿府城で晩年を過ごした家康公ですが、その跡地に建てられた駿府城公園・東御門の展示では、厭離穢土欣求浄土の意味を以下の通り紹介しています。すなわち、戦国の世は、誰もが自己の欲望のために戦いをしているから、国土が穢れきっている。その穢土を厭い離れ、永遠に平和な浄土をねがい求めるならば、必ず仏の加護を得て事を成すとの意味であった。今回は徳川家康公の旗印に書かれた「厭離穢土欣求浄土」という言葉の意味と、その言葉に込められた家康公の想いに迫ってみます。今川家の実質的な当主の今川義元や松井宗信、久野元宗、井伊直盛、由比正信、一宮宗是、蒲原氏徳などの有力武将を失った今川軍は浮き足立ち、残った諸隊も駿河に向かって後退した。水軍を率いて今川方として参戦していた尾張弥冨の土豪、服部友貞は撤退途中に熱田の焼き討ちを企んだが町人の反撃で失敗し、海路敗走した。大河ドラマなど歴史ドラマの合戦シーンでは、各武将の旗印(文字などが書かれている旗)がしばしば映ります。この「桶狭間の戦い」は現在放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』でも描かれましたが、残念ながら家康公のこのエピソードは劇中で描かれませんでした(風間俊介さん演じる家康公は中々良かったですが)。以上が、徳川家康公の旗印「厭離穢土欣求浄土」という言葉の意味と、そこに込められた想いでした。他の武将の旗印についても色々と調べてみると、その武将の人柄や願いなどがより一層分かって面白いかもしれませんね。中には自身の信念や思想などを表す言葉を掲げていた武将もいたようです。では、家康公の旗印「厭離穢土欣求浄土」とは、一体どういう意味なのでしょうか?引用元:駿府城公園 東御門 家康公坐像脇 のぼり旗(本陣用“のぼり旗”写し)翌5月19日(6月12日)3時頃、松平元康と朝比奈泰朝は織田軍の丸根砦、鷲津砦に攻撃を開始する。前日に今川軍接近の報を聞いても動かなかった信長はこの報を得て飛び起き、幸若舞『敦盛』を舞った後に出陣の身支度を整えると、明け方の午前4時頃に居城の清洲城より出発。小姓衆5騎のみを連れて出た信長は8時頃、熱田神宮に到着。その後、軍勢を集結させて熱田神宮に戦勝祈願を行った。読み方は「おんりえどごんぐじょうど」もしくは「えんりえどごんぐじょうど」と読みます。尾張・三河の国境で今川方についた諸城は依然として織田方に抵抗したが、織田軍は今川軍を破ったことで勢い付き、6月21日(7月14日)に沓掛城を攻略して近藤景春を敗死に追い込むなど、一帯を一挙に奪還していった。しかし鳴海城は城将・岡部元信以下が踏み留まって頑強に抵抗を続け、ついに落城しなかった。元信は織田信長と交渉し、今川義元の首級と引き換えに開城。駿河に帰る途上にある三河刈谷城を攻略して水野信近を討ち取るなどし、義元の首を携えて駿河に帰国したが、信近の兄の水野信元はただちに刈谷城を奪還したうえ、以前に今川に攻略されていた重原城も奪還した。家康公と「厭離穢土欣求浄土」という言葉の関係について、Wikipediaには以下の通り書かれています。では、なぜ家康公は旗印に「厭離穢土欣求浄土」という言葉を選んだのでしょうか?こうした理由から、家康公は旗印に「厭離穢土欣求浄土」と書いて戦に臨んでいたようです。日本史上最大の野戦合戦・関ヶ原の戦いにて、家康公と堂々戦った石田三成は「大一大万大吉」を旗印に書いていて、これは「1人が万民のために、万民は1人のために尽くせば、天下の人々は幸福(吉)になれる」という意味であり、三成の信念を旗印に掲げていました。戦国時代の武将は、この旗印にそれぞれ様々な想いを込めていました。大高城を守っていた松平元康(後の徳川家康)も戦場を離れ、大樹寺(松平家菩提寺)に身を寄せるがここも取り囲まれてしまう。前途を悲観した元康は祖先の墓前で切腹して果てようとした。その時、当寺13代住職登誉天室が「厭離穢土 欣求浄土」を説き、元康は切腹を思いとどまった。そして教えを書した旗を立て、寺僧とともに奮戦し、郎党を退散させた。以来、元康はこの言葉を馬印として掲げるようになる。こうして元康は今川軍の城代山田景隆が捨てて逃げた三河岡崎城にたどりついた。一連の戦いで西三河から尾張に至る地域から今川氏の勢力が一掃されたうえ、別働隊の先鋒として戦っていたため難を逃れた岡崎の松平元康は今川氏から自立して松平氏の旧領回復を目指し始め、この地方は織田信長と元康の角逐の場となった。しかし元康は義元の後を継いだ今川氏真が義元の仇討の出陣をしないことを理由に、今川氏から完全に離反し、永禄5年(1562年)になって氏真に無断で織田氏と講和した(織徳同盟)。以後、公然と今川氏と敵対して三河の統一を進めていった。また、信長は松平氏との講和によって東から攻められる危険を回避できるようになり、以後は美濃の斎藤氏との戦いに専念できるようになり、急速に勢力を拡大させていった。
※大樹寺文書の中には、永禄3年ではなく、永禄元年の事としているものもあり、「桶狭間の戦い」直後のことではなく、今川義元の命令で、三河国内の織田方の城を攻めていた時の話かもしれない。「本能寺の変」で織田信長が討たれると、徳川家康は、知恩院(浄土宗総本山)で自害しようとしたが、「弔い合戦をしよう」と家臣に止められ、伊賀を越えて、岡崎城へ入った。この「神君伊賀越」では、駕籠が2つ用意され、1つには石地蔵を入れ、忍者に「徳川家康が乗っている」とデマを流させ、自分はもう1つの駕籠に乗り、200~300人の警護兵と共に別ルートで伊賀を越えた。これを「危機」とするのは後世の創作である。「一 永禄六年、和田妙国寺前にて、家康公、御合戦之時、大樹寺より透誉祖洞と申大力僧を陣場為見廻遣之、敵方改之申時、大樹寺より為見廻行使僧と申て紙籏へ紋書てもたせ行所に、敵、これにさからう時、祖洞挟箱の棒の樫のつよきにて、敵、六人なぎたおし、残敵は去る。家康公、聞之、御機嫌有り。」と言い、死力を尽くして防戦しているうちに、味方の援兵が敵をうち崩して危機を免れたので、これによりこの寺は、「十八檀林」の随一となった。(とあるが、大樹寺は檀林転住賜紫官寺であって、「浄土宗十八檀林」には入っていない。「随一」とは、「18ヶ寺のトップの寺になった」ではなく、「18ヶ寺の上位に位置する寺になった」の意か。)・「大樹寺素洞坊」(祖洞)が振り回しているのは、錫杖でも、閂でもなく、鬼の金棒に見える。・寺宝の「厭離穢土 欣求浄土」の旗を寺僧・祖洞ではなく、住職・登誉上人が持っている。・渡辺半蔵(通称「槍半蔵」)が敵(織田方)に槍を向けている。この後の「三河一向一揆」では、一向宗の宗徒である渡辺半蔵は徳川家康の敵になるが、徳川家康に槍を向けることは無かった。(合戦場に徳川家康が現れると、「槍を向けられない」と言って逃げたという。)・徳川家康(正しくは松平元康)は、「朱武者」(『信長公記』による)であったのは史実に適しているが、まだ「唐の頭」を被っていない。「唐の頭」を被るのは、浜松城主時代のことである。なんとか矢作川を越えた一行は、岡崎城に入る前に松平家の菩提寺・大樹寺(浄土宗)に入った。ここで織田軍に取り囲まれ、「もはやこれまで」と松平家墓所で自害しようとしたが、住職・登誉上人が「名将は命を粗末にしないものだ。檀越の危機は寺の危機であるから、守るのは当然」と言って鐘を鳴らし、僧兵を集めた。こうして元気が出た松平元康は、「門を開けろ」と勇んで門の閂に2度も斬りつけた。この時、70人力の祖洞は、寺宝の「厭離穢土 欣求浄土」の旗を持ち出し、錫杖(一説に松平元康が斬りつけた閂)を振り回して織田軍を蹴散らしたという。これを「東照公大樹寺御陣」(「大樹寺の陣」「大樹寺合戦」「大樹寺御難戦」とも)という。「桶狭間の戦い」で今川義元が討たれると、徳川家康は、大高城で籠城して弔い合戦をしようとしたが、家臣に説得され、岡崎城(矢作川の東岸。三河国額田郡)に向かった。この時、大高城の城兵を率いて、東海道(矢作川の西岸。三河国碧海郡)を堂々と東進したというが、私の説は、これは囮であり、少数の松平元康一行は、尾張国山田郡へ入って1泊し、山間部を通って大川(現在の矢作川)に出た。「東照神君三大危機」とは、「三河一向一揆」(家臣との戦い)、「三方ヶ原の戦い」(武田信玄との戦い)、「神君伊賀越」(織田信長討死後の逃走)を言うが、私は、「神君伊賀越」(堺脱出)の代わりに「大高城脱出」(今川義元討死後の逃走)を入れたい。・永禄六年の「三河一向一揆」の時、大久保氏の菩提寺・妙国寺(通称「和田さん」)の門前で徳川家康が戦っていた時、大樹寺の「透誉」(登誉上人)に戦場を見回るように言いつけられた「大力僧」(力持ちの僧)・祖洞が、敵は誰かと紋を調べていると、敵が襲って来たので、「挟箱」(細長い箱)から硬い樫の木で出来た棒(閂)を取り出し、敵6人を薙ぎ倒すと、残りの敵は恐れて逃げたという。徳川家康は、この話を聞いてご機嫌だったという。 松平元康(後の徳川家康)は、桶狭間の戦いで今川義元討死の後、菩提寺である三河国大樹寺へと逃げ隠れた。前途を悲観した元康は松平家の墓前で自害を試みるが、その時13代住職の登誉が「厭離穢土欣求浄土」と説き、切腹を思いとどまらせたと言われる。徳川家康公が旗印に「厭離穢土欣求浄土」と書いた理由とその意味は、以下の通りです。永禄3年(1560年)5月12日、今川義元は自ら大軍の指揮を執り駿府を発ち、尾張を目指して東海道を西進した。5月17日(6月10日)、尾張の今川方諸城の中で最も三河に近い沓掛城に入った今川軍は、翌5月18日(6月11日)夜、松平元康(徳川家康)が指揮を執る三河勢を先行させ、大高城に兵糧を届けさせた。一方の織田方は清洲城に篭城するか、出撃するべきかで軍議が紛糾していた。つまり、家康公が「厭離穢土欣求浄土」という言葉を旗印に掲げるようになったのは、この「桶狭間の戦い」での出来事がきっかけだったようです。駿府城で晩年を過ごした家康公ですが、その跡地に建てられた駿府城公園・東御門の展示では、厭離穢土欣求浄土の意味を以下の通り紹介しています。すなわち、戦国の世は、誰もが自己の欲望のために戦いをしているから、国土が穢れきっている。その穢土を厭い離れ、永遠に平和な浄土をねがい求めるならば、必ず仏の加護を得て事を成すとの意味であった。今回は徳川家康公の旗印に書かれた「厭離穢土欣求浄土」という言葉の意味と、その言葉に込められた家康公の想いに迫ってみます。今川家の実質的な当主の今川義元や松井宗信、久野元宗、井伊直盛、由比正信、一宮宗是、蒲原氏徳などの有力武将を失った今川軍は浮き足立ち、残った諸隊も駿河に向かって後退した。水軍を率いて今川方として参戦していた尾張弥冨の土豪、服部友貞は撤退途中に熱田の焼き討ちを企んだが町人の反撃で失敗し、海路敗走した。大河ドラマなど歴史ドラマの合戦シーンでは、各武将の旗印(文字などが書かれている旗)がしばしば映ります。この「桶狭間の戦い」は現在放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』でも描かれましたが、残念ながら家康公のこのエピソードは劇中で描かれませんでした(風間俊介さん演じる家康公は中々良かったですが)。以上が、徳川家康公の旗印「厭離穢土欣求浄土」という言葉の意味と、そこに込められた想いでした。他の武将の旗印についても色々と調べてみると、その武将の人柄や願いなどがより一層分かって面白いかもしれませんね。中には自身の信念や思想などを表す言葉を掲げていた武将もいたようです。では、家康公の旗印「厭離穢土欣求浄土」とは、一体どういう意味なのでしょうか?引用元:駿府城公園 東御門 家康公坐像脇 のぼり旗(本陣用“のぼり旗”写し)翌5月19日(6月12日)3時頃、松平元康と朝比奈泰朝は織田軍の丸根砦、鷲津砦に攻撃を開始する。前日に今川軍接近の報を聞いても動かなかった信長はこの報を得て飛び起き、幸若舞『敦盛』を舞った後に出陣の身支度を整えると、明け方の午前4時頃に居城の清洲城より出発。小姓衆5騎のみを連れて出た信長は8時頃、熱田神宮に到着。その後、軍勢を集結させて熱田神宮に戦勝祈願を行った。読み方は「おんりえどごんぐじょうど」もしくは「えんりえどごんぐじょうど」と読みます。尾張・三河の国境で今川方についた諸城は依然として織田方に抵抗したが、織田軍は今川軍を破ったことで勢い付き、6月21日(7月14日)に沓掛城を攻略して近藤景春を敗死に追い込むなど、一帯を一挙に奪還していった。しかし鳴海城は城将・岡部元信以下が踏み留まって頑強に抵抗を続け、ついに落城しなかった。元信は織田信長と交渉し、今川義元の首級と引き換えに開城。駿河に帰る途上にある三河刈谷城を攻略して水野信近を討ち取るなどし、義元の首を携えて駿河に帰国したが、信近の兄の水野信元はただちに刈谷城を奪還したうえ、以前に今川に攻略されていた重原城も奪還した。家康公と「厭離穢土欣求浄土」という言葉の関係について、Wikipediaには以下の通り書かれています。では、なぜ家康公は旗印に「厭離穢土欣求浄土」という言葉を選んだのでしょうか?こうした理由から、家康公は旗印に「厭離穢土欣求浄土」と書いて戦に臨んでいたようです。日本史上最大の野戦合戦・関ヶ原の戦いにて、家康公と堂々戦った石田三成は「大一大万大吉」を旗印に書いていて、これは「1人が万民のために、万民は1人のために尽くせば、天下の人々は幸福(吉)になれる」という意味であり、三成の信念を旗印に掲げていました。戦国時代の武将は、この旗印にそれぞれ様々な想いを込めていました。大高城を守っていた松平元康(後の徳川家康)も戦場を離れ、大樹寺(松平家菩提寺)に身を寄せるがここも取り囲まれてしまう。前途を悲観した元康は祖先の墓前で切腹して果てようとした。その時、当寺13代住職登誉天室が「厭離穢土 欣求浄土」を説き、元康は切腹を思いとどまった。そして教えを書した旗を立て、寺僧とともに奮戦し、郎党を退散させた。以来、元康はこの言葉を馬印として掲げるようになる。こうして元康は今川軍の城代山田景隆が捨てて逃げた三河岡崎城にたどりついた。一連の戦いで西三河から尾張に至る地域から今川氏の勢力が一掃されたうえ、別働隊の先鋒として戦っていたため難を逃れた岡崎の松平元康は今川氏から自立して松平氏の旧領回復を目指し始め、この地方は織田信長と元康の角逐の場となった。しかし元康は義元の後を継いだ今川氏真が義元の仇討の出陣をしないことを理由に、今川氏から完全に離反し、永禄5年(1562年)になって氏真に無断で織田氏と講和した(織徳同盟)。以後、公然と今川氏と敵対して三河の統一を進めていった。また、信長は松平氏との講和によって東から攻められる危険を回避できるようになり、以後は美濃の斎藤氏との戦いに専念できるようになり、急速に勢力を拡大させていった。